読者ハ読ムナ(笑): いかにして藤田和日郎の新人アシスタントは漫画家になったか
藤田 和日郎,飯田 一史 小学館 2016-07-12
いみじくも、島本和彦さんがtwitterで「『読者ハ読ムナ』ということは、
『漫画家は読め』ということだ」と言い放っていたが、まさにそのとおり。
漫画家(あるいはなにかのクリエイター)を目指すならば必読、
ただ読むだけの人は、(特に藤田和日郎の漫画ファンならば)
それなりに楽しめる。
藤田和日郎さんの元に漫画家志望の若者がアシスタントにやってきたていで
ほぼ全編、漫画家藤田和日郎氏と、編集者武者正昭氏が漫画家志望の若者に
語りかける形式ですすむので、物語として楽しめるわけではない。
物語として楽しみたければ、
こちらのシリーズを読めばよい。
ギャグよりの漫画だけど、言っていることの本質はとても似ている。
蛇足だが、藤田和日郎さんは本書の中で高橋留美子さんへの思いを
ほんのり数行だけ語ってるんだけど、後日高橋留美子さんの
本棚にこの本がある事を知るという地獄w。
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